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私の正体は? ―鑑定刀 第十三回【問題】

更新日:2024年10月12日



【第十三回:一振目】

刃長二尺七寸六分

反り八分二厘

元幅一寸六厘

先幅六分

棟重ね二分一厘強

鎬重ね二分五厘半

鎬造。庵棟。元幅広く、鎬幅の広く、鎬筋が立ち、笠木反り高くついて小鋒。



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地鉄は大板目に柾を配し、鎬地と平地と問わず同断の鍛えとなる。

刃寄り黒く澄み、平地に沸映り立つ。

刃文は直刃調、僅かに小互の目を交えて刃境に段状の湯走り、打ちのけかかり、金線・砂流し盛んにかかる。

帽子は掃き掛けて焼詰める。

茎は生ぶ。目釘穴1個。鑢目は筋違。佩表に二字銘。


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【第十三回:二振目】

刃長一尺八寸四分四厘

反り四分

元幅一寸九厘

先幅八分

重ね二分三厘

鎬造。庵棟。棒樋掻き流し。身幅広く重ね厚い。反り浅く中鋒延びごころ。


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地鉄は小板目肌。地沸厚く付き、処々、筋状の肌を交えて詰む。

刃文は互の目に尖りごころの刃を交える。沸深くつく。金線鋭くかかる。

茎は生ぶ茎。目釘穴1個。先剣形。鑢目は浅い勝手上がり。



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以上です。

いつもと同様、次月の月刊『銀座情報』(令和6年11年号)掲載品からの出題です。

今回も二振、出題してみました。

如何でしょうか?


さて昨年の11月号からスタートした鑑定刀企画、ちょうど一周ということで、今回で一区切り

連載は最終回とさせて頂きます。

一年間お付き合いいただき、ありがとうございました。

今後は不定期で出題させて頂くこともあるかもしれません。

その時は、また挑戦してみてくださいね。



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今回は出題が遅くなってしまいました。

解答は『銀座情報』9月号のWeb公開に合わせて発表しようかなと思っております。







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