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私の正体は? ―鑑定刀 第九回【問題】



【第九回:一振目】

刃長二尺三寸八分 反五分 元幅一寸一厘 先幅七分五厘強

棟重ね二分三厘 鎬重ね二分五厘

鎬造。真の棟。身幅広く重ね厚い。反りは中庸。中鋒。伸びやかな姿です。




地鉄は小板目肌に板目、流れごころの肌を交える。小粒の地沸厚く付く。鉄色明るく冴える。(通常は独特の〇目映りが鮮明ですが本作はあまり目立ちません)

刃文、帽子は刀絵図の通り。

刃文は匂出来の互の目乱。房状の刃、尖りごころの刃を交える。匂足長く射す。(いかにも切れ味が良さそうです。因みにこの人の師匠も抜群の切れ味を誇りました)

帽子は鮮やかに乱れ込んで小丸。

茎は生ぶ。刃上がり栗尻。筋違鑢。目釘穴は1個。銘字は表が七字、裏は年紀で七字(書体は篆刻文字などにも用いられる、装飾的で独特な書体です)。






 

【第九回:二振目】

刃長一尺二寸五分八厘強 反り一分六厘

元幅八分九厘 重ね一分九厘

彫刻 表裏 棒樋丸止

庵棟。身幅広く、重ね充分。反り浅い。身幅の割に寸法が伸びる。棒樋が表裏、丸止めとされている。




地鉄は綺麗な杢目が目立つ。地沸微塵に付き、刃に沿って棒状の映りが立つ。

刃文、帽子は図の通り。

刃文はこの刀工にまま見る直刃。刃境に小形の打ちのけ、微かな喰違を交え、小沸が柔らかく降り積もって明るい。

帽子は端正な小丸。

茎は生ぶ。栗尻。目釘穴2個。茎の中央、表は六字銘、裏は年紀で、八文字。銘字は茎の下の方に刻されているが生ぶ茎である。






 


以上です。


いつもと同様、次月の月刊『銀座情報』(令和6年7年号)掲載品からの出題です。

今回も二振、出題してみました。

如何でしょうか?




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解答は『銀座情報』7月号発売の6/14を予定しております。






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