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新商品のご案内 刀 銘 大和大掾藤原氏重 万治二年三月吉日

播磨国 万治二年(西暦1659年 江戸時代前期),三百六十一年前

大和大掾氏重は播磨国姫路の刀工。明暦元年大和大掾を受領する。  彼が作刀の拠点とした播磨国姫路藩は京と大坂に近い西国外様大名の監視上の要地。本多、榊原、酒井等有力諸侯が歴代藩主を拝命した。  氏重はそんな重責を担う播磨武士の需に応えて鎚を振るい、廣峯神社天王宝殿、播磨総社伊和大明神、寛文二年正月松原山八幡宮への奉納刀を打つなどの栄誉に預かる。  その優れた技術と感性は血脈と共に代々引き継がれ、五代孫の朝七が寛政の改革で有名な老中松平定信に仕え、津田助廣張りの華麗な濤瀾乱刃で一世を風靡した。これが手柄山正繁である。

 この刀は身幅広く両区深く、元先の幅差頃合いについて重ね厚く、中鋒にて寸法の延びた洗練味のある姿。  地鉄は明るく詰み澄んだ柾目鍛え。  刃文は浅い湾れに小互の目、箱がかった互の目を交え、物打付近で焼が高まる。  焼刃には、刃境から地中にかけて湯走りが広がって飛焼ごころにあるいは二重刃風となる。刃中には細かな砂流しが太く強い光沢のある金線を伴って断続的に掛かり、淡い島刃風に沸が凝り、足が入る。  保存状態の良い茎には太鑚の銘字と萬治二年紀が入念に刻され、明暦、萬治頃の刀の実像が示されて貴重。

 黒蝋色塗鞘の拵が附されている。

月刊『銀座情報』3月号     好評発売中。

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太刀 大磨上無銘 左近将監長光(大業物)他 ライブ解説をアップしております。 (上の画像をクリックすると動画へ飛びます)

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