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新商品のご案内 刀 銘 肥前國住人吉信

肥前国

寛永九年頃 約三百八十八年前

佐藤寒山博士鞘書 「同作中傑作之一也」

 

 吉信は本名を中島弥七兵衛といい、「ごじただよし」と尊称される名匠肥前國忠吉(武蔵大掾忠廣)の門人で娘婿。長男河内大掾正廣、次男出羽大掾行廣、そして忠吉の嫡男近江大掾忠廣など次代を担う若かりし肥前鍛冶の指導を担当。そして専ら忠吉の作刀に協力した故であろう、吉信銘の遺作は極めて少ない。

 この刀は現存稀有の吉信の自身作。一寸八分程区が送られて尚、身幅広く先幅もたっぷりとし、反り高く中鋒の堂々たる姿。

 粒立った地沸が厚く付いて肥前刀らしい潤いのある肌合に、互の目丁子乱の刃文は物打辺りで一段と焼高く、桜花のような丁子、丸くむっくりとした刃を交えて高低広狭に変化し、純白の小沸で刃縁が明るく、焼の谷から足が長く射し、凝った沸が焼頭中に現れて肥前刀特有の虻ノ目玉の如き呈をなす。

 肥前刀繁栄を陰で支えた吉信の本領発揮の優品。

TOPICS 月刊『銀座情報』7月号     本日入荷。

・ホームページにて 速報品を掲載いたしております。

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