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新商品のご案内 短刀 銘 肥前国忠吉(初代)(最上大業物)





肥前国 元和頃 約400年前


 

 肥前國忠吉(ごじただよし)は鍋島勝茂に見出され、慶長元年には主命で京埋忠明壽の門を叩き、佐賀城下長瀬町に屋敷地と鍛冶場を拝領した。忠吉と共に明壽に学んだのが彫師の宗長。以後彫刻の技術は吉長、忠長と続き、剣巻龍や籏鉾の刀身彫刻もまた肥前刀の魅力の一つである。

 

 戦国時代末期の気風を伝えるこの短刀は、明壽に学んだ技術をさらに工夫し、真の棟で片切刃造と冠落造を表裏に組み合わせた難度の高い造り込み。そして、表の櫃中に巧みな毛彫で這龍が、差裏中央部には細樋がきりりと映え、鎬地に簡潔鋭利な鑚使いで籏鉾が彫られ、宗長に肉迫するその緻密な彫技が刀身の美観を高めている。


 この時代の特徴でもある短寸の、忠吉初代の優技と明壽流の美意識が光る逸品。



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月刊『銀座情報』411号(令和三年1月号)発売中。





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