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新商品のご案内 刀 銘(菊紋)山城守藤原國清(業物)




刀 銘(菊紋)山城守藤原國清(業物)

Katana: Sig. (Kiku-mon) Yamashiro no kami Fujiwara no KUNIKIYO (Wazamono)


―茎に刻まれた菊の紋と名工の誇り―


國清家は、寛永元年松平忠昌に従って越後高田より越前北庄に入った吉右衛門に始まる。初代は肥前刀の如き中直刃を最も得意とし、朝廷より山城守の官途と菊紋を拝領した名工。初代の没後は初め國宗と銘した外孫の新兵衛が家督を相続して國清二代を襲名。初代の作風を忠実に踏襲し、尚武の気風盛んな越前藩家中の需めで槌を揮っている。


小島つとむ 「山城守國清の代別と銘字判別の一考察~過去帳、越前藩給帳の検討を通して (1)~(3)

   (『刀剣美術』平成23年4~6月号 通巻651-653)より引用


越前は西国にも近からず遠からず、そして隣接する大国加賀藩を監視し、常に睨みを

きかせるという大役を担っていた徳川幕府の最重要地の一つ。藩主には松平家の人間

が据えられていた親藩。尚武の気風強く、国清家以外にも葵紋を茎に刻す康継家も抱えていた。



この刀は國清二代の寛文頃の作と鑑られる。刃文は國清の真骨頂ともいうべき中直刃。

茎には十六葉菊紋が入念に刻され、名門越前松平家の抱工の自信と誇りが示されている。


TOPIX








月刊『銀座情報』438号(令和五年4月)

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