top of page
1000_1000.fw.png

最上大業物

「業物位列」は、須藤五太夫睦済(すどうごだゆうむつずみ)と山田朝右衛門吉睦(よしむつ)が行った試し斬りを拠り所に、柘植方理平助が刀の斬れ味の良否を位付けした切れ味の評定位列。
評定として「最上大業物:さいじょうおおわざもの」「大業物:おおわざもの」「良業物:よきわざもの」「業物:わざもの」の四つの位列がある。

良業物

銘 肥前国近江大掾藤原忠吉 (良業物)

 忠吉家四代目の近江大掾忠吉は、陸奥守忠吉の嫡子にして通称新三郎。貞享三年十九歳の時に父が没したため、祖父近江大掾忠広より技術を学び、その作刀協力に従事して忠吉家正統の鍛法を習得、元禄十三年三月に三十三歳で近江大掾を受領。以降は八十歳に至るまで作刀姿勢を変えることなく、家伝を全うしている。

1178

-

額銘 兼元

 兼元は抜群の切れ味で鳴らした、戦国期の美濃刀工である。殊に孫六兼元は名高く、江戸後期の試し切りの第一人者山田浅右衛門の業物位列では虎徹と共に最上大業物に列せられている。切れ味伝説のみならず刀史上においてもその知名度がとりわけ高く、古来愛好者が多い。

1436

良業物

銘 大和大掾藤原正則(良業物)

 大和大掾正則は三条吉則の末と伝え、丹後宮津の出身。山城国にて作刀を学び、後に越前に移住し、兼法の門において更に技術を積んでおり、斬れ味に優れていることから人気も高く、慶長新刀期に間々みられるがっちりとした造り込みに、緻密に詰んだ地鉄鍛えとし、美濃孫六兼元風の尖刃を交えた刃文、あるいは沸の強い相州刀を意識した作を遺している。

1514

-

銘 山城守藤原国次 寛文六暦丙午九月吉日

 山城守国次は江戸前期の越前刀工。同国は大御所家康から康の字と葵紋を拝領した康継、勅許の菊紋を刻した山城守国清等を筆頭に多くの刀工が技を競った刀剣王国で、国次もその一人。大和大掾正則の子と伝える江戸初期の国次が初代で、寛永六年に山城大掾を受領した二代、寛文元年に山城大掾を受領した後、山城守に転じた三代と続いた。

1626

-

銘 (菊紋)伊豆守藤原金道

 伊豆守金道(きんみち)は、『古今鍛冶備考』によれば伊賀守金道二代の弟と伝え、寛文年間に伊豆守を受領しており、菊紋を刻するとある。遺作には、兄伊賀守金道二代との合作の脇差(『日本刀工辞典』)、尾張の駿河守盛道との合作の脇差などがあり、作風、銘形、技量とも兄同然で、恐らく棟梁二代金道の向槌を打つことに生涯の多くを費やしたためであろう、伊豆守金道の銘が刻された作例は極めて少ない。

1413

-

銘 雲州住兼常

 兼常は戦国期の美濃を代表する名流の一つ。技術の高さ、切れ味、操作性の良さで評価が高く、一門の工は諸国へ移住しており、永禄頃に出雲で活躍したのがこの兼常。出雲は月山富田城を拠点とした尼子義久の支配。これに毛利元就が挑んで永禄九年十一月に勝利している。しかしそれ以後も山名旧臣山中鹿介が出雲奪回を目指して戦いを続け、毛利方と熾烈な争いを展開した土地である。

1642

雨龍金具棕梠微塵塗鞘太刀拵

 縁頭と足金物に雨龍を、柏葉金物と鐺に雲文を金布目象嵌で散らし配した、頑強な鉄地金具を装いの要とした太刀拵。鞘は、微塵に刻んだ棕梠の繊維を黒漆の上に塗り施した美しい仕上げ。この棕梠の繊維は、光を受けると金線のように鮮やかに輝くことから江戸時代に好まれて用いられた素材。

759

最上大業物

月刊『銀座情報』令和6年2月号 動画版

 月刊『銀座情報』令和6年2月号(448号)の掲載品を動画でもご紹介しております。
(音声が入っております。ご注意くださいませ)

館蔵品ガイド332 刀 銘 日本重要無形文化財 龍泉貞次彫同作

1190

-

月刊『銀座情報』令和6年3月号 動画版

 月刊『銀座情報』令和6年3月号(449号)の掲載品を動画でもご紹介しております。
(音声が入っております。ご注意くださいませ)

館蔵品鑑賞ガイド333 短刀 周防永弘

1211

花文総金具錦包鞘合口脇差拵

 唐花唐草文の錦で鞘全体を包み、柄下地にも色合いを違えた錦を巻き込み、唐花風の意匠の朧銀地総金具で装った拵。
 先反りの付いた平造で、重ねが薄く舟底茎とされたツナギの形状から、南北朝時代の相州刀が収められていたと思われる。

850

-

黒石目地塗花唐草文金銀蒔絵鞘短刀拵 家紋散図総金具 縁頭 銘 大塚春将(花押)

 小さ刀様式の短刀拵。鞘は黒漆塗地に金粉で花唐草文を下地として塗り施し、この上に微細な石目地を重ねて陰蒔絵とし、花の部分のみに銀粉の重ね蒔絵を加えて銀黒独特の光沢を浮かび上がらせている。平田春就門人大塚春将(はるまさ)の、赤銅魚子地高彫金色絵からなる家紋散の一作総金具は、小粒に揃って色合い黒い赤銅魚子地に金の家紋を鮮明にしている。

1061

十字架文金具茶潤塗鞘合口短刀拵

 キリスト教が禁止される以前の、キリシタン武士が所持した短刀拵。頭と鐺に十字架を意匠した金具を備え、目貫は橘紋を意匠したものながら、家紋のそれではなく、古金工に間々みられる写実味のある高彫表現で、山銅地に金色絵、銀の露象嵌が施された古風な作。十字架文の縁頭と鐺も山銅地高彫金色絵で、刃方と棟方に小さな釘が打ち込まれて固定されている。江戸時代の拵にはない、古式の固着方法と思われる。

807
乕徹
最上大業物
三代忠吉
之定
助広(初代)
初代忠吉
兼光
長曽祢興正
兼元
国包
長道
rotate_image (1).gif

Loding...

bottom of page