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菱図目貫 無銘 古金工

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Hishi (water plants) motif menuki

Kokinko

室町時代
赤銅地容彫金袋着せ(うっとり色絵)
表:38.2mm 裏:37.2mm
特製落込桐箱入

Muromachi period
Shakudo
Omote menuki: 38.2mm
Ura menuki: 37.2mm
Kiri box

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-

円(税込)

目貫

1072

​No.

 菱の実には鋭く硬い棘があり、乾燥させると忍者が使った撒き菱(まきびし)になった、という説がある。茹でれば栗のようで美味しいのだそうだ。往時はもっと人々の身近にあった植物だったのであろう。打ち出し強い薄い赤銅地の容彫は古風な抜孔の様子も鑑賞のポイント。金の薄板を紋の際で留める袋着せの技法は、土台となる地の紋にしっかりと彫刻がなされているところが見どころである。金は数百年の時を経て、一部は剥がれ、新たな美を生み出している。
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