遊行柳図小柄 銘 孔叟寿良制

小柄
​笄

 この小柄は、後に『遊行柳』と題された謡曲でも知られる、白河の関にようやくたどり着こうかという西行が柳の木陰に佇んでいる場面。
道の辺に清水ながるる柳陰
  しばしとてこそ立ち止まりつれ
西行のこの歌は、ひと時の休息のつもりが、時を忘れて景色を眺めていたことを意味している。
作者は、東龍斎清壽の門下で筆頭に挙げられる柴原壽良。文政十二年に生まれた壽良は、師風を良く伝え、東龍斎派の多くの工が成した過剰なほどの装飾性を採らず、正確な図取りと丸みのある精密な高彫色絵の技法を駆使し、洒落た空気感を漂わせるを得意とした金工。この小柄でも、細部に繊細な肉彫を加え、殊に固く結んだ口元と鋭い視線を投げかける目元など、若き西行の強い意志をも浮かび上がらせる図としている。

Ginza
Choshuya

日本刀専門店

月曜日ー土曜日 
9:30−17:30

〒104-0061 東京都中央区銀座3−10−4

電話番号 : 03-3541-8371
FAX : 03-3541-8379
株式会社 銀座長州屋

日本刀専門店 銀座長州屋ファインスオード