top of page
日本刀の販売 買取のご相談は日本刀専門店銀座⻑州屋
虎豹図小柄 銘 後藤光侶花押
Tiger and leopard motif kozuka
Mitsutomo
江戸時代前期 山城国京都─武蔵国江戸
赤銅魚子地高彫色絵
長さ:95.7mm 幅:9.2mm
上製落込桐箱入
Early Edo period
Kyoto, Yamashiro province - Edo, Musashi province
Shakudo
Length: 95.7mm
Width: 9.2mm
Kiri box
NBTHK certificate: Tokubetsuhozon
特別保存
600,000
円(税込)
小柄
2221
No.
音声解説
00:00 / 01:04
幸か不幸か今も昔も日本に虎は生息していない。実物を見た人がほとんどいなかったせいであろうか、江戸時代のある時期まで(正確にいつまでかは不明)豹は虎の雌であると思われていた。本作も雄と雌一対の虎豹図である。赤銅一色の虎は胴回りが引き絞られた精悍な姿。豹に向かって駆け寄る足は力強く、大きく口を開けている。対して豹は、毛繕いでもしていたのだろうか、しどけないという表現を使いたくなるような、柔らかそうな丸みを帯びた体に丸い斑紋が描かれている。振り返った表情は、きつく口を結んでいるものの口角が上がっている。阿と吽、金と黒、陰と陽。裏板の洒落た割継も含め全てが対になっている。後藤宗家十代廉乗光侶の自身銘の作。宗家の品格はそのままに、どことなく微笑ましい雰囲気が漂う。






