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日本刀の販売 買取のご相談は日本刀専門店銀座⻑州屋
鉄錆地四枚張桃形兜
Momonari
江戸時代初期
鉄地金粉塗切付小札納戸色絲縅 鍬形 日輪前立
高さ 約四四・五糎
幅 約三三糎
奥行 約三四糎
兜立付
(いずれも展示の寸法)
Early edo period
Height : 44.5cm
Width : 33cm
Depth : 34cm
Kabuto stand
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円(税込)
No.
黒田長政着用の大水牛脇立に日輪前立を備えた兜や柳川藩立花家に複数伝来する金箔押兜で知られているように、桃形兜は桃山時代から江戸時代初期にかけて数多く製作されている。鍛鉄を打ち出し、前頭部に強い傾斜を付けることで銃弾の威力を上下左右に逃がす鉢の構造は、南蛮胴にもみられる往時の最先端技術。鍬形台と祓立台は枝菊文を濃密に彫り上げて日輪前立共々華やか。眉庇部分は江戸初期、製作当初の生ぶ。吹き返しは江戸期一般の見栄えの良い中型に剣酢漿草紋が付されている。本作の最大の見どころは鉢脇に脇立角本の痕跡が残っている点。黒田長政の遺例に見る如く、元来は大脇立を備えていた可能性がある。
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