鉄錆地二十枚張二方白厳星兜

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  武家が自らの力で大地を切り拓き、武力を以て強い存在感を示したのが平安時代から鎌倉時代。家を意識して護り、名を重んじる気風もこの頃に起こっている。江戸時代に至り、家を興した遠い祖先の活躍を想い偲び、遺し伝えた武具や鎧の残欠などに歴史を感じ、古の世に強い憧憬の念を抱くのは当然のことで、当代の甲冑師に鎌倉期から南北朝時代に用いられた鎧の再現を依頼したのである。
 この兜は、鎌倉時代から南北朝時代の大鎧を再現した、古式床しい造り込み。鍛え強い鉄地を二十枚張とし、一行八点、腰巻板にも一点の大振りの星を筋間中央に打ち、前後正中の二方を金銅地で白とし、前三条、後二条の篠垂を設け、篠垂の先端を、左右片花先形、中央を両花先形としている。これと同じ形の篠垂を持つ遺例が、前出厳島神社所蔵浅葱綾縅鎧の兜。世に出ることが稀有の逸品である。

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