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富岳松原図小柄笄二所 銘 篤行製之

Tokuyuki

江戸後期 山城国京都
朧銀磨地高彫色絵裏板赤銅
小柄長97mm 幅14.6mm
笄長213mm 幅12.8mm
特製落込桐箱入
特別保存刀装具鑑定書
Owner's name: Nagao no kami Kunimichi
Late Edo period
Iron
Height : 50cm
Width : approx. 39.9cm
Dept : approx. 39.9cm
Stand for setting

特別保存

-

円(税込)

その他

854

​No.

 篠山篤行(とくゆき)は幕末の名工篤興の弟。俳諧師であった父の感性を受け継いだものであろう、瀟洒な作品を遺している。この二所は遍く知られる三保の海辺に取材したもので、帆掛け舟が過ぎゆく松原と、大らかに流れる雲間に富岳を眺める構図。しっとりと落ち着いた色合いの朧銀地を高彫とし、駿河の大海は穏やかな風が吹き抜けているかのように優しく表しており、松林の連なる様子も海辺独特の空気感を伝えている。これに比して雪を頂く富岳は雄大。赤銅、金、銀の色金のすっきりとした組み合わせが見事。
富岳松原図小柄笄二所 銘 篤行製之
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