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鹿角竹虎図鐔
銘 平安城吉久
Kazuno (Deer horns) and banboo and tiger motif tsuba
Signed Heianjo Yoshihisa
鍔
No.
1056
特別保存
-
円(税込)
江戸時代初期 山城国京都住
鉄槌目地竪丸形鋤出彫象嵌
縦:86.2mm 横:81.2mm
切羽台厚さ:4.2mm 耳際厚さ:3.4mm
『坐忘鐔撰』所載 上製桐箱入
Early Edo period
Kyoto, Yamashiro province
Iron
Height: 86.2mm
Width: 81.2mm
Thickness at seppadai: 4.2mm
Thickness at mimi: 3.4mm
Published in the book "Zabo tansen"
Kiri box
鹿角に蜂で俸禄。鹿角に蟻は禄有り。では鹿角に竹虎は何を意味するのであろう?
大振りで鍛えの良い鉄地は耳に向かってやや肉を落とした竪丸形。その耳に切り取られた鹿角を廻らし、それよりもはるかに小さな虎を真鍮象嵌している。角には毛彫りと真鍮の線象嵌が施され、切り口は写実的。判じ絵であろうか、何とも不思議な図である。鹿の角から連想するものを書き連ねていてはたと気がついた。敵の侵入を防ぐために鹿角のように枝の先端を尖らせて外側に向けた障害物を逆茂木という。その別名は鹿砦(ろくさい)、または逆虎落(さかもがり)。これは武運長久の願いが込められたものではないだろうか。虎があまりに小さく可愛らしいのが何とも味わい深く面白い。吉久は平安城式象嵌を得意とした江戸時代初期の鐔工。
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