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雲月帆船図鍔(鐔)
金象嵌銘 珍久
Cloud, moon and sailboat motif tsuba
Gold inlay inscription Chinkyu
鍔
No.
2078
特別保存
-
円(税込)
江戸時代中期 出羽国庄内
鉄地丸形鋤出高彫象嵌色絵尖り耳
縦:79.2mm 横:78.7mm
切羽台厚さ:5mm
上製桐箱入
『坐忘鐔撰』所載
Mid Edo period
Shonai, Dewa province
Height: 79.2mm
Width: 78.7mm
Thickness at seppadai: 5mm
Kiri box
Published in the book "Zabo tansen"
装剣小道具愛好家なら知らぬ人はいない土屋安親。その師がこの鐔の作者佐藤珍久である。珍久は、庄内正阿弥派四郎右衛門の子で江戸へ出て奈良利治一門に学んだ庄内奈良派の祖である。鍛えの良い鉄地を碁石のように耳に向かって肉を落とした丸形。表側はうねる波の中を進む帆船。風が早いのだろう。雲は流れ、現れた月は金と銀の象嵌。月光に照り映える雲は金の布目象嵌。裏側は一面稲光を放つ雲。嵐は過ぎ去ったのか、それともこれからやってくるのか。大海にある一艘の船はどこへ向かうのか。奈良派の美点であるどこか詩的な趣を感じさせる。
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