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野晒図鍔
無銘 甚吾
Tsuba "Nozarashi"
Unsigned jingo
鍔
No.
1001
保存
-
円(税込)
江戸前期 肥後国
素銅石目地障泥形
高彫象嵌
縦七七・三㍉
横七三・二㍉
切羽台厚さ四・六㍉
特製落込桐箱入
Fast Edo period, Higo provicne
Suakaishime ji mokko gata
Height 77.3mm
Width 73.2mm
Thickness at seppa dai : 4.6mm
Kiri box
人は死ねば皆髑髏となる。その無常観を表現した作。志水甚(じん)吾(ご)は肥後金工を代表する名流。素朴な鉄地や真鍮地、素銅地を巧みに処理し、個性的な構成で主題の本質に迫った。この鐔は、深みのある色合いの素(す)銅(あか)地を肉厚に地造りし、地面を中低に仕立て、高彫と毛彫に金の露(つゆ)象嵌(ぞうがん)を加えて枯れた野の様子を、赤(しゃく)銅(どう)の高彫象嵌で草の陰に朽ち果てて忘れられた人骨を彫り表わしている。印象的なのは裏面の銀平(ひら)象嵌(ぞうがん)による三日月。誰にも気づかれることなく、また葬られるわけでもなく、ただ野に屍を晒しているだけ。それを知るのは月のみか…。
特別保存刀装具鑑定書(甚吾)
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