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蓮図鍔(鐔) 銘 延壽造

Lotus and frog motif Tsuba Signed Nobutoshi zou

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Nobutoshi

蓮図鍔(鐔) 銘 延壽造
江戸時代後期 伊勢国洞津
鉄槌目地変り形鋤出高彫象嵌色絵打返耳
縦:85.5mm 横:78.8mm
切羽台厚さ:3.2mm
耳際厚さ:4mm
特製桐箱入

Late Edo period
Doshin, Ise province
Iron
Height: 85.5mm Width:78.8mm
Thickness at seppadai: 3.2mm
Thickness at mimi (rim): 4mmSpecial kiri box
Tokubetsuhozon certificate by NBTHK

400,000

円(税込)

特別保存

1196

「蓮は泥より出でて泥に染まらず」 清らかさと聖性の象徴である。鐔の裏側は、生まれたばかりの小さな葉が水面に浮かび、巻葉となって立ち上がった瑞々しい清新な世界。表側は水面に花弁を散らし、葉は萎れて伏し、花托(はちす)を露わにした、ある種凄みを感じさせる情景である。ここには何故か、美しく花を咲かせた場面が描かれてはいない。伏した葉の上に小さな蛙がいる。目線の先は花托の下の茎であろうか。今にもそこに跳び移りそうな気配である。そうなったら残った花弁もきっと散ってしまうのだろう。咲き誇る花、散りゆく花に思いを寄せるのは人の勝手。蓮にとっては種を残して命を繋ぐことこそが大事なのである。
 浅い木瓜形に変化をつけ、打ち返し耳とした造り込みは後藤一乗派の特徴だが、地鉄の質感は伊勢や紀伊の鐔工が得意とする陶板のような艶を帯びている。細く長い茎の棘は、鏨を入れて玉を作る後藤の裏板仕上げに見るような技法が採られている。延壽は伊勢の白金工。のちに京都で橋本一至に学んだ。
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