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筏透図鐔
無銘 古甲冑師
”Ikda”sukashi (raft design)
Unsigned Ko-Kacchushi
鍔
No.
2070
特別保存
-
円(税込)
室町時代
鉄地丸形陰透桶底耳
縦九〇・三㍉ 横八九・七㍉
切羽台厚さ三㍉
耳際厚さ四㍉
特製落込桐箱入
特別保存刀装具鑑定書(古甲冑師)
Muromachi period
Iron
Height : 90.3mm Width : 89.7mm
Thickness at seppadai : 2mm
Thickness at rim : 4mm
Special Kiri box
Tokubetsu-hozon by NBTHK (Ko-kacchushi)
薄手に仕立てた鉄地の耳際を打ち叩いて筋立てた造り込みを、桶の底に見立てて桶底式耳と呼び、古甲冑師鐔の一つの特徴とされている。この鐔は、叩き寄せた耳際の肉が削がれてわずかに薄手になり、耳の筋が一際鋭く起って覇気に富んでいる。鍛え強い地鉄は色合い黒く渋い光沢があり、一際古調なカランと乾いたような響音を呈する、江戸期のそれとはまったく異なる質感が大きな魅力。地面には鍛えた鎚の痕跡が明瞭に残されてこれも力強く、簡潔な透しがくっきりと浮かび上がる構成。
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