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竹虎図鍔(鐔)
銘 奈良鍛冶家國
Bamboo and tiger motif tsuba
Singned Nara-kaji Iekuni
鍔
No.
1197
特別保存
-
円(税込)
江戸時代初期 大和国奈良
鉄槌目地丸形高彫象嵌色絵打返耳
『坐忘鐔撰』所載
縦:79.2mm 横:78.8mm
切羽台厚さ:3mm
耳際厚さ:3mm-3.2mm
上製桐箱入
Early Edo period
Nara, Yamato province
Iron
Listed in the book "Zabo Tansen"
Height: 79.2mm Width: 78.8mm
Thickness at seppadai: 3mm
Thickness at mimk (rim): 3mm-3.2mm
Kiri box
Tokubetsuhozon certification
地を叩き抉るような激しい槌目の跡は耳に至って一部打ち返しとなり、深い陰影は雪空や雪野原を連想させる。描かれている竹と虎は赤銅地高彫象嵌に金色絵。「猛虎」として勇ましく描かれることが多い虎だが、ここにいるのは少し様子が違う。若い虎、もしかすると子供なのかもしれない。後ろを振り返り何かを気にする素振りの、人間臭い表情をしている。こっそり巣穴を抜け出したのだろうか。降り積もった雪の重みに耐えかねた竹が跳ね上がり、驚いたところなのかもしれない。鑑賞者に想像の余地を残す情景描写である。いかにも時代の上がる様相の地鉄は鍛え良く薄手に仕立てられている。切羽台の左右に堂々と刻された銘は、奈良鍛冶家國。個銘に「奈良鍛冶」の四字を添えるのが特色の大和国奈良の鐔工集団。家國は、その中で最も優れた工人である。
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