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明烏図鍔(鐔)

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銘 葆真子完度花押

Akegarasu motif tsuba

Signed Hoshinshi Kando

No.

2062

明烏図鍔(鐔) 銘 葆真子完度花押

特別保存

250,000

円(税込)

江戸時代後期
赤銅磨地高彫象嵌色絵
縦:70.2mm 横:65.9mm
切羽台厚さ:5.2mm 耳際厚さ:4.8mm
特製桐箱入

Late Edo Period
Shakudo
Height: 70.2mm
Width: 65.9mm
Thickness at seppadai: 5.2mm
Thickness at mimi (rim)
Special kiri box
Tokubetsuhozon by NBTHK

 夜明けが待ち遠しい人もいれば、恨めしい人もいるだろう。明烏と言えば普通は後者、別れの時を告げる無粋な存在だ。では、本作はどうだろう。裏側は何もない空間を一羽の烏が飛んでいる。下界を見つめているのであろう。羽ばたく羽の下から嘴が覗いている。表側は、雲間からの強烈な朝日に驚いている。そんな風にもとれるし、太陽に向かって進んでいるようにも見える。心持次第でいかようにも捉えられそうだ。「太陽には烏が住んでいる。」古代の伝説だ。現代では何かと目の敵にされる烏であるが、昔は神聖な存在であった。(サッカー日本代表のシンボルマークも三本足の烏だ。)美しい黒髪を形容する「烏の濡れ羽色」という言葉もある。赤銅の別名も「烏銅」である。青味を帯びた上質の烏銅磨地は引き締まった竪丸形。渦を巻き、うねりながら立ち上がり、砕け散る波。飛沫は金と銀の露象嵌で周囲に微細な点刻を施している。雲、波、烏。躍動感のある高彫表現が見事である。作者の完度は臨川堂充昌に有縁の辻格亮に学んだ永川堂完度と同人であろうと思われる。
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