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文房具図透鐔

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銘 越前府住春田甚八広次作

Tsuba "Stationery"

Signed Echizen-no-fu ju Haruta Jinpachi Hirotsugu saku

No.

617

文房具図透鐔 銘 越前府住春田甚八広次作

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円(税込)

江戸時代後期 越前国
鉄地槌目地竪丸形肉彫地透
縦:74.2mm 横:72.3mm
切羽台厚さ:4.3mm 耳際厚さ:4mm
上製桐箱入

late Edo
Iron
Height : 74.2mm Width : 72.3mm
Thickness atseppa dai:4.3mm
Thickness at rim : 4mm
Kiri box

 古くから甲冑師として知られた由緒ある家柄の春田。鐔工としては大きく越前と雲州の二派に分布した。広次は越前春田を代表する鐔工である。鍛え良く見るからに力強い地鉄を竪丸形に仕立て、切羽台上下に雲を配し、筆と唐墨、軸物と冊子をバランス良く散し置く。雲の切れ込みには蕨手文が鋤き出され、微細な石目地が施されている。唐墨には龍の尾と木の文字が彫り出され、少しだけ捲れた冊子の表紙は牡丹唐草の毛彫。構成は巧みで詳細な描写である。刀剣に装着する鐔に文房具図を用いたのは文武両道を願ってのことか。広次はこの図を得意としたが、本作はより引き締まった体で、殊のほか優れている
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