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夫婦鹿図鐔

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銘 平安城東山住 木村清庸(花押)

Tsuba ”Meoto-jika” (Deer)

Signed Heianjo Higashiyama ju Kimura Kiyotsune (Kao)

No.

1015

夫婦鹿図鐔 銘 平安城東山住 木村清庸(花押)

特別保存

-

円(税込)

江戸中期 山城国東山
赤銅魚子地丸形高彫色絵象嵌
縦七九㍉ 横七八㍉ 
切羽台厚さ五・七㍉
特製落込桐箱入
特別保存刀装具鑑定書

Mid Edo period
Higashiyma, Yamashiro province
Shakudo
Height : 79mm Width : 78mm
Thickness at seppadai : 5.7mm
Kiri box
Tokubetsu-hozon by NBTHK

  奥山に紅棄ふみわけ
  鳴く鹿の
  声きく時ぞ
  秋は悲しき
 百人一首にも採られている、遍く知られた和歌。この鐔も、秋野を主題に立体的な高彫により写実表現している作で、生命感、躍動感に満ち満ちた画面が魅力的。鹿の身体は深みのある素銅地で、毛彫によって柔らかな様子が再現されている。脚の量感、目や口元も精巧で活き活きとしている。辺りに散る枯葉や松葉も確かな描写で印象深く鐔面を装飾している。木村清庸(きよつね)は京都東山に居住し、高彫象嵌工法になる鐔の製作を得意とした。
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