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朝顔図鍔(鐔)
無銘
Morning glory motif tsuba
Unsigned
江戸時代後期
鉄槌目地竪丸形高彫金銀象嵌
縦:80.8mm 横:80mm
切羽台厚さ:3.2mm
耳際厚さ:4.5mm
Late Edo period
Iron
Height: 80.8mm
Width: 80mm
Thickness at seppadai: 3.2mm
Thickness at mimi (rim): 4.5mm
-
60,000
円(税込)
音声解説
00:00 / 01:04
拵用金具
2272
No.
奈良時代に薬として中国より伝わった朝顔。牽牛子(けんごし)と呼ばれた種に強い薬効成分があるという。江戸後期、そんな朝顔に栽培ブームが訪れた。突然変異により美しくも珍奇な色や花姿となった「変化朝顔」をご存知の方も多いのではないか。本作の朝顔は現在我々がよく知るラッパ型のものであるが、作者が意図した色は想像するしかない。螺旋を描いてしなやかに巻き付く細い蔓と花。その蔓と葉に足をかけてキリギリスがこちらをじっと見つめている。時を経て黒色化した銀象嵌はいぶし銀の輝きを放ち、萼は鮮やかな金象嵌。浅い打ち返し耳とした竪丸形の地鉄は黒々として叩き締めた槌の痕跡が画面に抑揚を与え、早朝のさわやかな空気の流れを伝える。

