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蜃気楼(貝に龍留守模様)図鍔(鐔) 銘 唐津住正国

Masakuni

Tsuba "Mirage" (the clam and the cloud hiding the dragon)

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江戸時代中期─後期 肥前国、武蔵国江戸
鉄地変り形糸透毛彫金布目象嵌
縦:79.8mm 横:67mm
切羽台厚さ:3.9mm
耳際厚さ:5mm
上製桐箱入
Mid Edo period - late Edo period
Karatsu, Hizen province
Iron
Height: 79.8mm
Width: 67mm
Thickness at seppadai: 3.9mm
Thickness at mimi (rim): 5mm

-

65,000

円(税込)

拵用金具

1030

 不思議な取り合わせである。耳を二枚貝の形に仕立て、平地には雷雲と稲光。何かの判じ物のようだ。これは龍の一種蛟(みずち)の留守模様と貝である。
 古代中国では、蜃気楼は蜃(蛟または貝)が吐いた気が見せる楼閣の幻と考えられていた。蜃が果たして龍なのか貝なのか、日本には二通りの説が伝えられ、それぞれ社寺彫刻や器物の画題に採られ人気を博した。
 本作は蛤の中に龍を留守模様とした二種の合体で蜃気楼を暗示している。正に江戸人好みの入れ子構造の面白さである。
 唐津住正国は伊藤弥五兵衛といい、武州住正国と同一人物である。鉄地に糸透と布目象嵌を施した古風な作を作る一方で赤銅地に緻密な高彫の作もある。本作は得意の鉄地に糸透の作。なんといっても頓智のきいた画題が面白い。

​No.

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