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串海鼠透鍔(鐔) 無銘
mumei
Kushiko sukashi tsuba
時代:江戸時代中期─後期
鉄変り形地透
縦:68mm 横:58.5mm
切羽台厚さ:5.8mm 耳際厚さ:6mm
桐箱入
Mid Edo - late Edo period
Iron
height: 68mm
width: 58.5mm
thickness at seppadai: 5.8mm
thickness at mimi (rim): 6mm
Kiri box
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円(税込)
拵用金具
862
鍛えた地鉄の層が地や耳、透の内側にも表れ、乾燥した海鼠の質感をも表している。画題の面白さと共に素材そのものの表情にも着目したい。長らく糸巻き透、干海鼠透と呼称されてきた意匠だが、正しくは串海鼠(くしこ)である。イエズス会宣教師が1603年から1604年にかけて長崎で発行した『日葡辞書』にも串海鼠(cuxico)の記載がある。佐藤寒山博士は『肥後金工大鑑』において、「尾張透に始まる図案」と考察されているが、層状の鍛え肌などから鑑みて、本作はあるいは二子山則亮系の鐔工の手によるものかもしれない。力強く引き締まった地鉄が意匠の面白さをより魅力的にしている。
*串海鼠図に関しては、銀座情報384号館蔵品鑑賞ガイドをご参照ください。
No.
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