top of page
日本刀の販売 買取のご相談は日本刀専門店銀座⻑州屋
蝌蚪図笄 無銘 後藤宗乗
"Kato" (Tadpole)
Sojo
室町時代 山城国京都
赤銅魚子地高彫金点象嵌金蕨手
長さ二一五㍉ 幅一二・六㍉
特製落込桐箱入
特別保存刀装具鑑定書(宗乗)
Muromachi period
Kyoto, Yamashiro province
Shakudo
Length : 215mm Width : 12.6mm
Kiri box
Tokubetsu hozon (Sojo)
特別保存
-
円(税込)
No.
蝌蚪(かと)はオタマジャクシのこと。後藤宗乗は初代祐乗の次男で、室町時代長享元年の生まれ。父と共に足利将軍家に仕え、品位の高い拵金具の製作に携わっていた。遺されている作は目貫と笄のみで、初代に劣らぬ精巧緻密な高彫を得意とした。この笄は、春の水場に見られる自然の営みを題に得たもの。暖かな陽ざしの下で蠢く蝌蚪の様子は、変ることのない生命の訪れ。即ち子孫繁栄を暗示して好まれた。漆黒の赤銅魚子地を特徴的な姿に高彫し、目玉のみ金の点象嵌。簡素な図柄ながら動きと生命感に満ちている。
bottom of page