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岩鶴図小柄 銘 後藤光侶(花押)
Kozuka ”Iwatsuru” (Crane)
Mitsutomo
江戸前期
山城国京都‐武蔵国江戸
赤銅魚子地高彫色絵裏板金哺
長さ九七㍉
幅一四・五㍉
特製落込桐箱入
特別保存刀装具鑑定書
Early Edo period
Kyoto, Yamashiro province - Edo, Musashi province
Shakudo
Length : 97mm Width : 14.5mm
Kiri box
Tokubetsu hozon by NBTHK
特別保存
600,000
円(税込)
No.
後藤宗家十代廉乗光侶(みつとも)の自身銘が刻された貴重な作。光侶は八代即乗の子で寛永五年の生まれ。承応元年に家督を相続し、寛文二年に江戸定住を命ぜられ、以降江戸に活動の拠点を置いている。この小柄は、後藤家伝統の舞鶴図を彫り描き、岩を添えて新趣を求めた作。赤銅魚子地を背景に正確な構成で高彫し、金銀の色絵を加えて清浄な空気の満ちた大空を表現している。鶴と岩の組み合わせは珍しい。後藤の伝統的画題に岩恵比寿図がある。本作を恵比寿留守模様とすると鶴は寿老人を暗示。この図柄には何か深い意味が隠されているのかもしれない。
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