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打刀拵

​価額

-

​円

No

3

打刀拵

 東京国立博物館所蔵や美術館、神社仏閣にある貴重な打刀拵の遺例を一冊に集録した書籍。

細川忠興公の歌仙拵・徳川家康公の日光助真拵・豊臣秀吉公の朱漆塗蛭巻鞘大小拵など打刀拵の傑作は見事としか言いようがない。

古様式の外装を眺めていると思いもよらない発見をすることがある。例えば、本著30ページにある黒漆合口打刀拵(奈良法隆寺)を注意深く見ると、返り角とよばれる鞘の突起が薩摩拵の返り角と同じような形状をしていることに気づく。

薩摩拵の返り角は丸っこくテントウムシのような形状をしているが、この奈良法隆寺に伝来した打刀拵の返り角も同様の形状をしている。

思えば、薩摩国は古波平に代表されるように大和伝をその淵源とする刀鍛冶が主流であった。奈良の古い外装様式と今に残る薩摩拵の返り角の形状が似ているという事実は、古い時代に大和国と薩摩国との刀鍛冶が強い結びつきを持っていた証左と推定される。

状態「並」

東京国立博物館
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出版社 : 大塚工藝社
発行年 :昭和六十二年
サイズ 約 37㎝×26㎝

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