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親子鶏図目貫 割短冊銘 三宅・英政花押

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Menuki "Oyako-dori" (Fowls)

Hidemasa (Miyake)

江戸時代中期 武蔵国江戸
金無垢地容彫
表:35.8mm 裏:31.5mm
特製落込桐箱入
特別保存刀装具鑑定書

Mid Edo period
Edo city, Musashi province
Solid gold
Omote menuki : 35.8mm Ura menuki : 31.5mm
Kiri box
Tokubetsu hozon

特別保存

-

円(税込)

目貫

735

​No.

 最も身近な家禽で十二支の動物として馴染み深い鶏は古くから装剣小道具の画題としても採られてきた。鄙の長閑な情景と思いきや、威風堂々たる雄鶏のあまりの風格に驚かされる。親子の鶏はそれぞれ阿吽の吉相を表し、際端高く、打ち出し強く立体的。嘴や爪の先端は鋭く尖り、羽毛も詳細に描き分けられている。作者の三宅英政は、横谷宗與の門人で毛利家抱工の三宅英充に有縁。横谷家の作風と彫法をよく受け継ぎ、本作においても正確で詳細な彫技で親子の鶏を生き生きと表現している。金無垢地は重量感があり、金色も明るく美しい。夜明けを告げる鶏はそれだけで吉祥を表すに足ると思われるが、さらに鶏冠を持つことから昇進をも意味するという。
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