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鶴図縁頭 銘 良克花押

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Cranes motif Fuchigashira

Yoshikatsu

江戸時代中期 武蔵国江戸
赤銅魚子地高彫色絵
頭:33.5mm 縁:37mm
縁の腰高:13.2mm
上製桐箱入

Mid Edo period
Musashi province
Shakudo
Kashira: 33.5mm
Fuchi: 37mm
Height of Fuchi: 13.2mm
Kiri box

特別保存

250,000

円(税込)

縁頭

1075

​No.

 粒の揃った極めて微細な魚子が整然と撒かれている。縁の二羽は夫婦鶴か。赤銅地高彫と金色絵の対で阿吽の吉相を表す。赤銅の漆黒と金色絵の鮮やかな対比が美しい。強靭な翼の表現、先端に至るまで細やかに心を配った詳細で丁寧な彫技。全体に漂う優美な雰囲気は、背景の驚異的に微細な魚子地によるところも大きい。良克は直克の弟子で師風をよく受け継いだ上手。見込まれて直克の娘と結婚し稲川家三代目を襲った。妻はおそらく魚子師として名を馳せたてつ女(*注)であろう。良克自身も魚子を得意としたというが、もしかしたら本作の魚子はてつ女が撒いたのかもしれない。
(*)かつて弊社で扱った打刀拵(附特別保存刀装)には「七十五才 てつ女」と銘が刻された小柄・笄が付されていた。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                   
鶴図縁頭 銘 良克花押
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