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寒山拾得図縁頭 銘 頭横谷宗珉作 彫継臨川堂充昌花押

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Fuchigashira "Kanzan Jittoku"

Somin and Mitsumasa

江戸時代中期
武蔵国江戸─近江国国友村
四分一磨地片切毛彫金無垢シトドメ
頭:34.8mm 縁:37.8mm
縁の腰高:11.5mm
特製落込桐箱入

Mid Edo period
Musashi province, Oumi province
Shibuichi
Kashira: 34.8mm
Fuchi: 37.8mm
Height of Fuchi: 11.5mm
Special Kiri box

特別保存

400,000

円(税込)

縁頭

923

​No.

 利壽の縁に東龍斎清壽が頭を彫り足した宇治川先陣図縁頭(重要刀装具)がある。江戸中期の名工と幕末の名工の時代を超えた胸躍るコラボレーションだ。本作は、横谷宗珉作の頭に宗與門人の臨川堂充昌が縁を彫り継いだ合作である。充昌は享保六年(1721年)生まれ。実兄は国友鉄砲鍛冶の辻又左衛門である。江戸で横谷宗與に学び、奈良派の彫法も得意とした。この頭は横谷門にいた折に入手したものであろうか。冴えた鏨の片切彫と毛彫の頭。目から鼻へ抜けるような童形が巻物を広げている。画中の人物はどことなくその作者に似るという説もあるから、あるいは宗珉はこの寒山に似ていたのかもしれない。宗珉の孫弟子にあたる充昌が彫った拾得は、何とも素朴。憧憬の眼差しで頭を見上げる様は自身を表しているのかもしれない。充昌は繊細な毛彫も得意とするが、本作では柔らかそうな拾得の髪に十二分に発揮されている。土壁には形も大きさも異なる鏨が不規則に、密に刻され、詳細な描写は剥落した壁からのぞく木舞にも及んでいる。横谷宗珉と臨川堂充昌の合作。夢のある競演(共演)である。
寒山拾得図縁頭 銘 頭横谷宗珉作 彫継臨川堂充昌花押
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