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虎渓三笑図鍔(鐔)
銘 九州肥後国遠山作
Kokeisansho motif tsuba
Signed Kyushu Higonokuni Toyama saku
鍔
No.
1076
特別保存
400,000
円(税込)
江戸時代中期 肥後国
鉄石目地竪丸形鋤出高彫象嵌色絵丸耳
縦:76.3mm 横:72mm
切羽台厚さ:5mm 耳際厚さ:4mm
特製桐箱入
Mid Edo period
Higo province
Iron
Height: 76.3mm
Width: 72mm
Thickness at seppadai: 5mm
Thickness at mimi (rim) : 4mm
Kiri box
橋のたもとで三人の人物が大笑いしている。虎渓は中国江西省の景勝地廬山の渓流。三人の人物は、中央が慧遠法師、向かって右側が陶淵明、もう一人が陸修静である。この地に隠棲した慧遠法師は、来客が帰るときは貴賤の別なく見送りをしたが、決して虎渓に架かる橋を渡ることはしなかった。ある日、訪ねてきた陶淵明と陸修静とともに時を忘れて清談に興じ、二人を見送る際もつい話に熱中し、気付いた時には橋を渡ってしまっていて三人で大笑いした、という故事。物事に熱中するあまりほかの全てのことを忘れてしまう事のたとえである。引き締まった竪丸形は鍛え良く、手強い印象。遠山派は小透や布目象嵌を施した大胆で簡潔な意匠が多いのだが、高彫でこれほど詳細な描写の絵風鐔は極めて珍しい。重厚でありながらどこまでも明朗な雰囲気を纏っている。据紋式高彫象嵌で特色ある動植物や人物図を彫った遠山頼次の作であろう。
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