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蕪に蝶図鍔(鐔)
無銘 江戸肥後
Turnip and butterfly motif tsuba
Unsigned Edo higo
鍔
No.
2168
保存
160,000
円(税込)
江戸 時代後期 武蔵国江戸
鉄槌目地撫角形鋤出彫布目象嵌
縦:86.7mm 横:81mm
切羽台厚さ:3.1mm
耳際厚さ:4.5mm
特製桐箱入
Late Edo period
Edo, Musashi province
Iron
Height: 86.8mm Width: 81mm
Thickness at seppadai: 3.1mm
Thickness at mimi: 4.5mm
Kiri box
NBTHK certificate: Hozon tosogu
蕪と蝶は古くから陶磁器や着物の文様として目にする画題である。不思議な取り合わせだが、古語で「頭」のことを「かぶ」と発音したことから蕪は出世の象徴。蝶は中国語でhudie。発音の一部dieが老年を意味する耋dieと音が通じることから長寿の象徴とされたという。
大振りの撫角形は鍛え良く、ゆったりとした趣。蕪は金の布目に銀の布目を厚く重ねた凝った仕上げ。手に持って角度を変えると銀の間からきらきらと金が覗く。踊るような葉は、葉脈に細かく金布目象嵌を施したものと葉先にぼかすように異なる色調の金で布目象嵌を入れたものの二種で表と裏、陰と陽を表す。打ち込まれた鏨が地紋のようにも見え、そこに薄く鋤き出された蝶が舞う。繊細な文様は三種の金による布目象嵌。江戸肥後とは、仙台出身の熊谷義之が江戸四谷に出て肥後細川家の抱え工となったことからついた熊谷一派の呼称。金銀の布目象嵌を多用した華やかな作風で人気を博した 。四谷肥後とも呼ばれた。
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