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菊花隅合三鱗紋図鐔
銘 直光
Chrysanthemum and a family crest motif tsuba
Signed Naomitsu
鍔
No.
312
特別保存
-
円(税込)
江戸時代後期-明治時代
武蔵国江戸本郷湯島
鉄地変り形高彫
縦 88.5mm 横 81㎜ 切羽台厚さ 3㎜
特製落込桐箱入
特別保存刀装具鑑定書
late Edo period - Meiji era
Hongo Yushima, Edo city, Musashi province
made of iron
Height : 88.5mm Width : 81mm
Thickness at seppa daith : 3mm
Special Kiri Box
次郎太郎直勝の門人で鍛冶平と呼ばれた名人細田平次郎直光の信家写しの鐔。質の良い鋼を素材としたものであろう、鍛えた鎚の痕跡が全面に残されて鉄色黒く渋い色調を呈している。意匠は菊花を変わり形に仕立てたもので家紋を配し、鐔止めに工夫したものであろうか四方に小孔を設けている。耳際をやや厚手に仕立てて強靭な趣があり、古調な響音もまた素材の良さを窺わせている。自身作の遺例が尠ない直光だが、鐔についてはさらに類例が稀である。
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