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牛図鐔
銘 知足亭
"Ushi"tsuba
Signed Chisokutei
鍔
No.
563
特別保存
-
円(税込)
江戸後期 肥後国
山銅地糸巻形高彫象嵌
縦82mm 横76.5mm
切羽台厚さ5mm
上製落込桐箱入
特別保存刀装具鑑定書
late Edo period Higo province
Yamagane
Height : 82mm Width : 76.5mm
Thickness at seppa : 5mm
Special kiri box
Tokubetsu Hozon
知足亭天常は、肥後金工を代表する志水甚吾門流の一人。剣術に長けた八代藩の武士と考えられており、技量高く師甚吾に紛れる作品を遺している。この鐔が良い例で、色合いに黒みのある山銅地を糸巻形に仕立て、切羽台に比較して耳際の薄い碁石形に肉取りし、鐔の造形を巧みに取り入れて佇む牛を彫り描いている。渋い色調の地面を鋤き込み、大胆な図採りながら、表面には微細な毛彫を加えて繊細な一面を見せている。殊に目の描写が甚吾に通じている。
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