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渾天儀・輪宝図鐔
銘 城州西陣住埋忠橘重義
Armillary and Rinpo motif tsuba
Signed: Joshu Nishijin ju Umetada Tachibana Shigeyoshi
鍔
No.
2147
特別保存
330,000
円(税込)
江戸時代中期 山城国京都西陣
鉄槌目地撫角形鋤出彫布目象嵌鋤残耳
縦:77mm 横:70.5mm
切羽台厚さ:3.9mm 耳際厚さ:4.1mm
上製桐箱入
Mid-Edo period
Kyotp, Yamashiro province
Iron
Height: 77mm Width: 70.5mm
Thickness at seppadai: 3.9mm
Thickness at mimi (rim): 4.1mm
Kiri box
NBTHK certificate: Tokubetsuhozon tosogu
天体観測の道具である渾天儀は一度見たら忘れない印象深い形をしている。記憶に残るから沢山あるもののように思えるが、刀装具の画題としては珍しいものだ。お隣の中国では古来より天体の位置観測に使用され、日本へもたびたび入ってきたというが、それらが実際に観測に使用されたかどうかは定かではない。京の埋忠重義はどこで渾天儀を知ったのだろうか。文献で絵図を見て知ったのか、それとも実物を見たのだろうか。
錆色深く、鍛えの良い鉄地は撫角形。表裏に鋤出彫で描かれたのは渾天儀と輪宝。地底にうっすらと残った鏨の跡が、流れるような肌目と相俟って淡い陰影となる。輪宝の剣先形の文様が渾天儀の環にも連続して刻され、モチーフの反復が見られる 。軟体動物を彷彿させる架台の表現も面白い。
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