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富士の巻狩図鐔

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無銘 水戸

Tsuba "Fuji no makigari"

Unsigened Mito

No.

619

富士の巻狩図鐔 無銘 水戸

保存

-

円(税込)

江戸時代後期 常陸国水戸
赤銅磨地高彫象嵌色絵
縦:71.5mm 横:65.9mm
切羽台厚さ:4.3mm 耳際厚さ:3.8mm
特製桐箱入
保存刀装具鑑定書(無銘 水戸)

 青味を帯びた上質の赤銅磨地の表裏を一連の場面として耳にまで彫刻を施し、詳細な高彫色絵で色彩豊かな立体絵巻物を現出させている。
 彼方に雄大な富士、手前に走る瀬、笹竜胆紋の陣幕。源頼朝による富士の巻狩り図である。巻狩りは軍事訓練でもあった。征夷大将軍となった翌年、後白河法皇の一周忌が明けると、自らの武威を天下に知らしめるため、頼朝は盛んに巻狩りを行った。その中でも殊に有名なのが、「曽我兄弟の仇討」、「仁田四郎の猪退治」とエピソード満載の「富士の巻狩り」である。傘の内、騎乗の貴人は源頼朝。薙刀を手に控えるのは御厨五郎丸、弓を手挟んでいるのは工藤景光であろうか。頼朝の御前に畏まる二人は曽我兄弟であろう。これから始まる悲劇の序章のような一場面である。水戸金工の巧手打越弘寿の作であろう。
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