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大根図鍔(鐔)
銘 国永
Daikon (Japanese white radish) motif tsuba
Signed Kuninaga
鍔
No.
937
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-
円(税込)
江戸時代 後期 紀伊国、武蔵国江戸
鉄鍛目地鋤出彫小透鋤残土手耳
縦:90.9mm 横:90.7mm
切羽台厚さ:5.2mm
耳際厚さ:5.2mm
特製桐箱入
Late Edo period
Kii province, Musashi province
Iron
Height: 90.9mm
width: 90.7mm
Thickness at seppadai: 5.2mm
Thickness at mimi (rim): 5.2mm
Kiri box
大振りでほぼ真丸形の堂々とした鐔である。独特の杢目鍛えが地模様となり、鋤き残した土手耳にもはっきりと表れている。杢目鍛えの流れに呼応するように表裏相対するよう配された大根。浅い鋤出彫りで葉脈やひげ根を表し、柔らかく瑞々しい様子が伝わりくる。この鐔を更に印象深く面白いものにしているのが大小様々に散らされた円の透かしである。このポップな感覚はどこから来たのだろう。国永に関しては、詳らかでない部分も多いが、『刀装金工辞典』によると、「高木氏。幕府直参の武士でその慰作。杢目鍛えの鉄鐔を多く作る。」という記述がある。また、日本美術刀剣保存協会和歌山県支部発行の『紀州の刀装具』では、紀州藩の史書『南紀徳川史』に「天明(1781年~1788年)頃に高木十兵衛を名乗る藩工が紀州で活躍したことが記録として残っており、現に国永には紀州住国永や高木国永といった居住地や高木姓を刻した鐔も現存する。」とある。
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