三猿柳下群馬図鐔 銘 長州萩住八道市平 友清作

 いかなる意味を備えているのであろうか、表に見ざる、聞かざる、言わざるの三猿を配し、裏には同じ調子で放馬を彫り描いた、寓話性の窺える図柄とされた鐔。作者の八道市平友清は、享保七年に家督を継ぎ、毛利家に仕えた名工。造り込みを変り形に仕立てている点も興味深いところだが、地面に施されている無数の突起が、しきりに降り掛かる雪のようにも見え、冬枯の柳など木立の風合いも画面の中で印象的存在感を示している。主題は赤銅、四分一、素銅の象嵌で、彫口が緻密である。

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