国房は伊予宇和島の初代藩主伊達秀宗に仕えた刀工で、元和二年二月吉日紀の藤原国房銘の刀（第十八回重要）があり活躍期は明らか。地鉄ざんぐりとし、また大らかな作風、そして大振りの二字銘が大筋違鑢の茎の目釘穴の直下に刻される事も京都堀川国広の作風に通じることから、国広とその一門の薫陶を受けたとみられる。