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基本情報

Late Edo

 四(し)君子(くんし)にも数えられる蘭と菊花に焦点を定め、品良く咲き誇る様子を正確な図採りと精密な鏨で写実表現した縁頭。

文化十四年生まれの荒木東明(とうめい)は、後藤東乗の門で金工を学び、さらに後藤一乗にも師事して感性を高め、一齋の号を許された優工。四条派の画家林蘭雅にも学んで量感のある粟穂を彫り描いた作や一乗風の情感豊かな図で名高い。
この縁頭は、極上質の赤銅地を微細でしかも奇麗に揃った魚子地に仕上げ、細やかな鏨使いからなる高彫と金銀素銅の鮮やかな色絵で華麗に彫り出している。東明の技術は粟穂に留まらぬことを示した作である。
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