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​鐔

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ヘッディング 3

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基本情報

Late Edo

 伯應(はくおう)は後藤(ごとう)一乗(いちじょう)の晩年の号。一乗は寛政三年に後藤七郎右衛門重乗の次男として生まれ、九歳で後藤八郎兵衛謙乗の養子となった。十五歳で六代目の家督を相続し、以降後藤家の伝統を守って精巧な彫り物を製作している。

晩年には後藤の伝統的な作品だけでなく、鉄地を活かした作にも意欲を示して新たな表現を開拓し、多くの弟子を育てている。伯應は、こうした後藤風を超越し、主に鉄地の作品群に刻された銘である。この鐔は、京と江戸を往還した際に伊豆辺りで眺めた富岳であろうか、絵筆による素描を想わせる表現。

地面の細やかな石目地処理に加え、強弱変化のある甲(こう)鋤(すき)彫(ほり)で、広く採られた空域にも景色が浮かび来る。松樹には遠近を違えた描写があり、まだ紅葉の残る山裾の表現も静かな金(きん)平(ひら)象嵌(ぞうがん)で美しい。
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