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Late Edo

 幕末の思想家で研究家、また後の日本を動かしてゆく多くの若者を育てた教育者として知られる佐久間(さくま)象山(しょうざん)が書斎で使用していた刀掛。

象山は、海外密航を試みた吉田松陰の事件に連座し、嘉永七年から九年間に及ぶ蟄居を命じられた。その間に、自らの設計で製作させ、愛蔵していた刀掛である。背を低く安定感を持たせた構造で、大小二本掛ながら並列に置く珍しい様式。

黒漆塗に金粉で縁取りし、柱の宝珠(ほうじゅ)透かしと金(きん)蒔絵(まきえ)で家紋を散らしただけの簡潔な装飾。箱書を記した神山(かみやま)羽(う)桂(けい)は(注)象山研究家で、自ら後学と誌している。

注…佐久間象山の書簡に自ら認めた箱書が、早稲田大学図書館などに遺されている。

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