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2022年9月7日 6:40:35
Imazu

第二回 日本刀の美しさと切れ味
【「習うより慣れろ。」刀剣用語は意外に簡単】
日本刀の説明には、匂や沸のように、聴きなれない言葉が頻繁に出てきますが、決して難しいことではありません。
知ってしまうと、何だそんなことかと感じるようなものです。
また、武家の文化が江戸時代の中心にあったがため、その後、日常用いられている言葉にも当然の如く日本刀から転じている例が多々あります。それらも、いずれご紹介しましょう。
【虎徹の姿形(しけい)】
さて、今回は虎徹の脇差を掲示しました。
前回の虎徹の刀と併せてその各部を眺めてみましょう。
まず全体像を眺めると、江戸時代前期の寛文頃の特徴的な、反りを控えた姿格好が良く分かります。
写真のように反 りが浅く、切先部分が少し小さくなる姿形を特に「寛文新刀体配」(かんぶんしんとうたいはい)と呼んでいます。