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狸のお点前図鍔(鐔)
無銘 会津正阿弥
a Racoon dog Performing a Tea Ceremony
Unsigned Aizu Shoami
鍔
No.
2268


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-
円(税込)
江戸時代後期 会津国
鉄槌目地竪丸形打ち返し耳高彫象嵌
縦:81.6mm 横:73.9mm
切羽台厚さ:2.9mm
耳際厚さ:4mm
Late Edo period
Aizu Province
Iron
Height: 81.6mm
Width:73.9mm
Thickness at seppadai: 2.9mm
Thickness at mimi (rim): 4mm
NBTHK certificate: Hozontosogu
音声解説
00:00 / 01:04
何の見立てか狸のお点前の図である。昔話に「ぶんぶく茶釜」があるが、それとは様子が違うような気がする。
猪目窓から蔦が下がる風流な空間。大きな袖の着物をゆるりと羽織り、釜を前に一人(?)座す狸。手前には茶碗と茶筅がおかれている。荒々しい槌目地と不定形の打ち返し耳がいかにも土壁の閑居といった風情を醸し出している。興味深いのは裏面に彫り描かれた茶器である。羽箒とともにおかれた急須の把手が注ぎ口の反対側にあり、しかも形は丸。舶来の品であろう。泰然と自分のためだけに茶を点てる狸。おとぎ話にあるような、木の洞や壁の穴から覗いた夢現の光景を見ているようである。柔らかな彫り口がこの現実離れした世界に興趣を添える。
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