新商品のご案内 刀 大磨上無銘 島田義助
茶藍鮫皮包鞘半太刀拵入
駿河国 天文頃(約480年前)
「志津」の古極があった旨の古色溢れた鞘書が附された一刀。現在は「島田義助」と極められている。
元来が二尺六寸を超える長さで、棒樋が掻き通されて中鋒延びごころの、南北朝期の大太刀の大磨上無銘を想わせる力強い姿。
地鉄は板目に杢、刃寄りに流れごころの肌を交えて地景太く、肌模様が明瞭に起ち現われ、地沸が厚く付いて明るい鉄色。刃文は小互の目小丁子に尖りごころの刃、角形の刃、大きめの互の目を交え、飛焼と淡い湯走りが掛かり、刃縁小沸で明るく、金線、砂流しが盛んに掛かり、美濃伝に相州伝を加味した出来栄え。操作性と刃味を兼ね備えた武士好みの作。
付帯する藍鮫皮包鞘半太刀拵は、製作時のままの生ぶの状態が保たれ、時代は江戸時代中期を下らないと鑑せられる。
TOPICS ・月刊『銀座情報』10月号 9/16発売
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