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瓜図鍔(鐔) 無銘

Mumei (unsigned)

Uri (gourd) motif tsuba

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江戸時代中期
真鍮地八角形高彫象嵌色絵鋤残耳
縦:77.5mm 横:74.3mm
切羽台厚さ:3.2mm
耳際厚さ:5.9mm
桐箱入
Mid Edo period
Brass
height: 77.5mm
width: 74.3mm
thickness at seppadai: 3.2mm
thickness at mimi (rim): 5.9mm
kiri box

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円(税込)

拵用金具

878

 花と実と一度に瓜の盛りかな 松尾芭蕉

 虫食いの板塀を背景に旺盛に育つ瓜。花と実を同時に見ることができる瓜に親と子が共に栄えている様子を重ねて詠んだというこの句が思い浮かんだ。年古りた板塀は真鍮地で、時に荒く、時に微細に鏨が打ち込まれ、表情豊か。八角形は庄内木瓜形という呼び名があるほど庄内鐔によくみられる形である。耳際は微かに阿弥陀鑢がかかり、これがこの形を引き締めて更に印象深いものにしている。瓜はころんと丸く、摘まめそうなほど立体的。大きな葉は葉脈や虫食い後まで詳細に彫られている。自在な曲線を描く蔓の黒色化した銀と実や葉の鮮やかな金色が好対照。

​No.

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