牡丹図三所物 銘 石黒是美作

揃金具

 島津家お抱え金工石黒政美の嫡子で、後にその名跡を継いだ是美は、石黒家の最大の特徴である正確で精巧な高彫表現を得意とし、殊に四季の風景に取材した百花繚乱の様子を濃密な色金で表現した名品の数々を遺している。
 この三所物は、大胆な意匠からなる匂立つような満開の枝牡丹が鮮やか。漆黒の赤銅魚子地は粒が細かに揃っており、ここに鋭い鏨で切り付けたように主題を彫り出して金色絵を施した描法。肉厚感のある花弁には流れるような筋が施されて動きがあり、粒立つ花蕊を包み込む様子はいかにも妖艶。
 表裏総体に傷みがなく、哺金の色調も暖か味がある。
江戸後期 武蔵国江戸芝
赤銅魚子地高彫色絵裏板金哺
小柄 長さ97mm 幅14.8mm
笄 長さ211mm 幅12.3mm
目貫 表36mm 裏36.6mm
特製落込桐箱入

特別保存

1,500,000

​円(消費税込)
tokuyuki1 (1).jpg