追儺図小柄 銘 仲上元次(花押)
小柄
笄
鬼が御福のお面を被り、追儺の打ち豆を避けている。何と滑稽な図柄であろうか。立体的高彫に金銀赤銅の色絵。金の豆も地面にくっきりと立っている。裏面は朧銀地に片切彫で正月の注連飾りが描かれている。現代の豆撒きは節分の行事だが、かつては大晦日に行われていた。さて、子細に観察すると、御福のお面は角に結び付けられている。しかも、鬼は豆を拾って食べようとしている。鬼も豆の霊力を頼りにしているのだろう。元次は京を代表する元廣の門人で、後に家督を継いだ名工。

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