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乗合曳船図小柄 銘 金水堂義乗〔金印:安原〕

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Noriai Hikifune zu kozuka

Yoshinori

江戸時代後期 備中国住
四分一磨地鋤出高彫象嵌色絵
長さ:98.2mm 幅:14.9mm
上製落込桐箱入
Late Edo period
Bicchu province
Shibuichi-ji
length: 98.2mm
width: 14.9mm
Kiri box

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-

円(税込)

小柄

895

​No.

 江戸時代になると、経済の大動脈であった淀川には、大阪と京都・伏見を結ぶ旅客専用の三十石船が登場した。川の流れを利用できる下りは約六時間、所々人が船を引っ張らなければならない上りでは十二時間かかったという。本作は正にその上りの曳船を描いている。袖振れ合うも他生の縁。同じ船に乗り合わせた人々は楽し気に談笑している。翻って船を曳く人たちは重労働である。上りの船は夜に伏見を出て、朝に大阪に着いたという。画面左端、雲から顔を覗かせるのは月であろうか。作者は江戸時代後期の備後国の金工、安原義乗。四分一地を高彫、毛彫、象嵌色絵と技を駆使してかつての船旅を詳細に描写している。裏板の玉を作った鑢の表現も面白い。当時の風俗を伝える、眺めて楽しい作品である。─引く人も 引かれる人も水の泡 浮世なりけり 淀の川舟(大徳寺大綱宗彦)─
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